2016年1月9日土曜日

BIMとFMのデータの互換性とは

 BIMモデルとFMのデーターの互換性は、『IFC』をベースに開発されたデータ交換により行われる。設計・施工の段階から維持管理運用段階へと建物の情報を受け渡すために使われるデータフォーマットで、建物を維持管理していくための関連情報を最大限に伝えることになる。
 しかしBIMモデルの属性情報は、膨大になるために、FM用としての施設情報データーを、取捨選択し簡素化する必要もある。BIMモデルそのものをFM用データにすると、データ容量も多くクラウドコンピュータの負荷も大きくなる。したがって、FM用のデーターは、建築・設備その他データのBIMモデル属性情報の選択肢マネジメントが特に重要である。

 (BIMソフトウェア+BIMデータフォーマット+FMソフトウェアとの連携)は、意匠、構造、設備、施工図の整合性とFMシステム(建物維持管理システム)を、『バーチャル竣工』により、建設プロジェクトを実施させることが可能となり、その結果下記の項目が期待できる。
①建築・設備との干渉が事前にチェックされ整合性が確保
②法規的な検証、意匠及び構造並びに設備との整合性を3Dモデルで立体的に確認
③鉄骨及び鉄筋の納まりと数量確認
④構造計算、構造図、構造積算、意匠積算を含めたBIM属性情報として共有
⑤建物のライフサイクルコスト(LCC)は、建設費が全体の25%、LCCの残り75%が運用コスト75%となり、設計・施工・FM(Facility Management)の一貫したBIM活用の視点がLCC削減となる。



 

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