2016年1月25日月曜日

再生可能エネルギー事業の採算性評価(デューデリジェンス)とは?

再生可能エネルギー事業の採算性評価(デューデリジェンス)とは?www.cantechsjapan.com

 デューデリジェンスとは、投資家が投資を行う際、もしくは金融機関が引受業務を行う際に、投資対象(再生可能エネルギー事業)のリスクリターンを適正に把握するために事前に行う、一連の調査のことである。採算性評価は、このデューデリジェンスに該当する調査業務である。

 再生可能エネルギー事業の内、ソーラー発電は日射量の有効性と発電効率により採算性が大きく異なる。ここでの紹介は、再生可能エネルギー事業の内、バイオマス発電事業の採算性評価について述べる。

バイオマス発電事業の採算性評価
①再生可能エネルギー施設に安定的バイオマス(木材、竹等草木系、鶏糞系廃棄物等)供給
②発電施設規模、送電線能力、環境アセスメント等の法的規制
③バイオマス材料の含水率、購入調達単価、混焼比率、発生熱量及び灰処理等有効利用
④資金調達ファンドの仕組み(SPC、PFI、PPP等)
⑤公的資金の助成金活用方法
⑥FITの売電単価、発電方法及び効率、運営維持管理費等のLCC
⑦発電所年間稼働日数
⑧Wacc(割引率:加重平均資本コスト)をいくらにするか、借入金利、借入金返済期間
⑨以上の諸条件を配慮したキャッシュフローにより、NPV・IRR・返済期間等を把握する
⑩①~⑨を網羅したデューデリジェンスの調査業務が採算性評価となる。

 特に、①と②のバイオマス材料の安定供給により、発電施設規模の決定が、採算性評価をするために重要な項目である。

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