2026年1月19日月曜日
【喜寿記念自叙伝】【第1章】建築技術者を志した原点――五つの脱皮への第一歩 ―― 価値観と仕事観の形成
【第 1 章】建築技術者を志した原点――五つの脱皮への第一歩
―― 価値観と仕事観の形成
--- 私の人生は、五つの「脱皮」によって形づくられてきた。
それは、少年時代の事故に始まる「安全への目覚め」から、現場での鍛錬、経営者としての挑戦、専門家としての社会貢献、そして今、人生を振り返り未来へ託すこの瞬間に至るまで──。 本書では、それぞれの脱皮を一章ずつたどりながら、私が何を学び、何を残したいのかを綴っていきます。 章ごとの長さや筆致には、あえて濃淡をつけました。背景となる出来事は簡潔に、伝えたい思いの深い場面では筆を止めずに語っています。 どうか、章ごとのリズムの違いも含めて、私の歩みを味わっていただければ幸いです。
はじめに
私が建築の道を志すきっかけとなったのは、少年時代に体験した一つの事故でした。 それは、まだ小学生の頃、近所で建設中だった陸橋の足場に登って遊んでいたときのこと。ふとした拍子に足を滑らせ、数メートル下の地面に転落したのです。幸い命に別状はありませんでしたが、骨にひびが入り、しばらくの間は松葉杖の生活を余儀なくされました。 この出来事は、幼い私の心に深い爪痕を残しました。「なぜ、あの場所に柵がなかったのか」「なぜ、誰も危険を教えてくれなかったのか」。そうした疑問が、やがて「人の命を守る構造物」の存在意義への関心へと変わっていきました。 また、小学校時代の自転車通学でも、幾度となく危険な場面に遭遇しました。雨の日の滑りやすい坂道、見通しの悪い交差点、舗装の甘い道路。そうした日常の中で、「安全に守られる空間」の重要性を、肌で感じるようになっていったのです。 一方で、私の父は自動車修理業を営み、地域でも評判の職人でした。エンジンを分解し、図面も見ずに再び組み立てるその姿は、まさに「技術で人を助ける」ことを体現していました。商売も繁盛し、家族を養う父の背中は、私にとって尊敬の対象であり、同時に「継ぐべき道」としての重圧でもありました。 しかし、あの転落事故をきっかけに、「安全を守る建築に携わりたい」という思いが芽生え、私の中で建築技術者を志す意志は、次第に揺るぎないものとなっていきました。
1-1
建築技術者に進む動機 父は、職人としての腕前だけでなく、経営者としての才覚も持ち合わせた人物でした。 地域の顧客からの信頼も厚く、従業員を抱えながら、堅実に事業を営んでいました。そんな父にとって、長男である私が家業を継ぐことは、当然の流れだったのでしょう。 しかし私には、どうしても忘れられない経験がありました。それが、凧揚げをしていて建設現場の足場から転落した事故です。 あの瞬間の恐怖、地面に叩きつけられた衝撃、そして病院の天井を見上げながら感じた「生きていてよかった」という安堵と、「なぜこんな危険な場所があるのか」という怒りにも似た疑問。 その後、叔父から「これからの社会は建築が生活の基盤になる。建築は人の命を守る仕事だ」と助言を受け、私は迷いを断ち切り、建築の道に進むことを決意しました。 それは、父の期待を裏切る決断でもありましたが、私にとっては「自分の命を救った建築」への恩返しでもあったのです。
1-2
父との説得と三つの提案 父に建築の道を選びたいと告げるのは、容易なことではありませんでした。 ある晩、意を決して話を切り出した私に対し、父はしばらく無言のまま煙草に火をつけ、静かにこう言いました。 「お前の気持ちはわかった。だが、簡単な道ではないぞ。もし本気なら、三つだけ条件を出す」 その三つの条件とは: 1. 私立高校の滑り止めは認めない(公立一本勝負) 2. 学年でトップを取ること 3. 将来は大企業に就職することこの条件を受け入れることは、大きな覚悟を伴いました。 失敗すれば即、職人の道。父の工場で油にまみれながら働く未来が待っている。私は背水の陣で受験に挑むことを決意しました。
1-3
崖崖っぷちの高校受験と合格 当時の建築学科は大変な人気を誇り、競争率は高倍率。推薦枠も狭き門で、合格は決して容易ではありませんでした。 私は父との約束を果たすため、毎日夜遅くまで机に向かい、休日も図書館に通い詰めました。友人たちが遊びに誘ってくれても、私は「今は我慢のとき」と自分に言い聞かせ、勉強に集中しました。 合格発表の日、掲示板に自分の受験番号を見つけた瞬間、安堵と同時に胸の奥に熱いものが込み上げました。 「これで父の条件を一つ達成できた」。その春の日の喜びは、今も鮮明に心に残っています。 帰宅後、父に合格を報告すると、彼は一言「よくやったな」とだけ言い、背中を向
けたまま煙草に火をつけました。 その背中が、少しだけ震えていたのを、私は見逃しませんでした。
1-4
高校生活と進路の確立 高校では、学業と排球部活動を両立させつつ、努力を積み重ねました。 授業では常に最前列に座り、先生の言葉を一言一句逃さずノートに書き留め、放課後は部活動で汗を流しました。 その結果、学業では首席を獲得し、日本建築学会中国支部長賞を受賞することもできました。 また、建設会社でのアルバイト経験を通じて、「経営」の現実にも触れました。 現場の厳しさ、資材の調達、工程の遅れによる損失、そして何よりも「人を動かす難しさ」。 小規模事業者の苦労を肌で感じ、大手企業でなければ実現できない規模の仕事に挑みたいという思いが強まりました。 この頃から、志望先は自然と大手建設会社に定まりました。 「自分の手で、人の命を守る建築をつくりたい」──その思いは、日々の学びと経験を通じて、ますます確かなものとなっていきました。
1-5
建築の夢の実現へ〜大手建設会社へ就職 高校卒業後、念願叶って大手建設会社・大林組に入社しました。 広島支店での筆記試験、大阪本店での面接と身体検査、さらに身元調査を経ての内定は、当時の私にとって大きな誇りでした。 1967 年 4 月、入社式を前に胸を高鳴らせた春の記憶は、今も鮮やかです。 父との三つの約束を果たし、建築技術者としての第一歩を踏み出した私は、これから始まる長い道のりに、期待と不安を胸に抱いていました。
おわりに
この章では、私が建築技術者を志すに至った原点を振り返りました。 • 建設現場での墜落事故や自転車通学での危機回避経験による安全意識の芽生え • 父との葛藤の三つ約束。そして次章では、実際に大手建設会社で携わったプロジェクト管理の現場を通じ、私がどのように成長していったかを詳しくお話しします。
【第二章に続く】
【第2章】 大手建設会社で鍛えたプロジェクト管理力
――脱皮その1:現場で磨かれた統率力と未来への布石 第二部|学び直しと自己革新
2026年1月10日土曜日
私の自叙伝とは❓概要は目次から。
私の自叙伝は、現場の伝統技術『暗黙知』が、新規技術(BIMとAIのデジタル技術)『形式知』との融合と双方の意識改革により、次世代へ手渡す挑戦のメッセージです。
吉川英治作宮本武蔵の「剣の道は人の道」―技術は人を生かし、信頼は人をつなぎ、物語は記憶を未来へ運ぶ。
この後輩へのメッセージ作が、世代を越えて受け継がれることを願い、感謝を込めて筆を置きます。ぜひご覧下さいませ。
目 次
【まえがき】信頼を礎に、人生を編み直すということ 第一部|技術者としての原点と形成
【第 1 章】建築技術者を志した原点――五つの脱皮への第一歩
―― 価値観と仕事観の形成
【第 2 章】大手建設会社で鍛えたプロジェクト管理力
――脱皮その1:現場で磨かれた統率
力と未来への布石 第二部|学び直しと自己革新
【第 3 章】経営と経済の再学習――PFI 事業への挑戦と修士論文完成 ――脱皮その 2:理
論を武器に、社会課題へ挑む視座の獲得
【第 4 章】 会社設立と社会起業家への道**
――脱皮その3 :理念を事業に、使命を社会へ 第
三部|専門性と社会的信頼
【第 5 章】環境・建設・経営――三位一体を極めるプロフェッショナルの魅力 ――脱皮その 4:知識を統合し、未来を設計する力へ
【第 6 章】経済産業省専門家としての歩み ――脱皮その 5:理論と現場をつなぐ支援者として 第四部|試練と人生の転機
【第 7 章】病と向き合い、再び歩き出す ――父から技術官僚の息子へ贈るメッセージ
【第 8 章】 心に刻まれた人生ベスト3 ――素敵な人生の終わり方の道標として 第五部|未来への責任と提言
【第 9 章】建設業の未来とAI の可能性 ――技術と人間性の融合が切り拓く新たな施工力
【第 10 章】BIM がもたらす現場の進化
―― 技術が変える協働のかたち
【第 11 章】PFI 事業と社会的使命
―― 公共と民間をつなぐ思想
【第 12 章】地方創生と脱炭素の架け橋 ――技術者人生からの政策提言
【第 13 章】 :建設技術者へのメッセージ ――志の継承
【第 14 章】 :実務の足跡経歴書 ――信頼の証跡 本書の内容は、長年の現場経験と理論的な裏付けに基づいています。私が歩んできた道、そして築き上げてきた信頼の証を、ここにすべて記します。
【あとがき】脱皮と信頼の道を歩んで ――人生の技術と哲学をつなぐ、最後のメッセージ
素敵な人生の終わり方――希望と感謝を込めて
【付録】――現役ビジネスマンへの参考資料
――現役ビジネスマンへの参考資料 各章の主要な添付資料を、希望される現役のビジネス
マンの方々への参考として、次ページに再掲載いたします。 (ここに資料リストや章別の参
考文献の一覧表記載)
【追 章】記憶と暮らしの再生― AI とも歩む日常の未来 ――個人の生活におけるデジタ
ル化とAI 活用
2026年1月9日金曜日
令和八年新年の挨拶
皆様明けましておめでとうございます。
喜寿を終え、傘寿を目指すこの一年も、元氣と笑顔を大切に、前向きに歩んでまいります。
午年の勢いにあやかり、皆さまにも笑顔と幸せがあふれる一年となりますように。
令和八年 元旦
― 自叙伝飛躍の年に寄せて ―
私の歩んできた道の記録を、自叙伝として引き続きオンライン投稿を致します。4万5000文字小型単行本120ページ相当あります。
ご興味がありましたら、ぜひご一読ください。
次回はまえがきから引き続き第1章『建築技術者を志した原点――五つの脱皮への第一歩
―― 価値観と仕事観の形成』を投稿致します。
2025年12月26日金曜日
【喜寿記念自叙伝】【まえがき 】: 信頼を礎に、人生を編み直すということ
まえがき
――「剣の道は人の道」に重ねて 吉川英治の名作『宮本武蔵』には、「剣の道は人の道」という言葉があります。
剣を極めることは、人間としての在り方を極めること。単なる武術の技ではなく、生き方そのものを磨く道である、という深い意味を持っています。 この言葉は、私自身の歩みとも重なります。
建築技術者として社会に出て、経営の道へと進み、やがて社会起業家として挑戦を重ねてきた半生――そこには、何度も「脱皮」と呼ぶべき転機がありました。立場が変わり、肩書きが変わるだけではありません。価値観を揺さぶられ、視点を切り替え、自分の在り方を問い直すたびに、新しい「人の道」への入口が現れた
のです。
私は昭和 42 年、県立工業高校建築科を首席で卒業し、大手建設会社・大林組に入社しました。以来、40 年以上にわたり、プロジェクト管理、原価・利益管理、海外調達、環境業務など、建設の最前線に身を置きました。工期に追われ、厳しい数字に追われ、仲間や協力会社と共に汗を流し、時に苦しみながらも、建築という「人の営みを形にする仕事」に誇りを持ってきました。 しかし、ただ勤め上げるだけでは終わりたくない――そう思わせたのは、退職を見据えて始めた「学び直し」でした。平成 14 年、広島大学経済学部を卒業。さらに平成 21 年には、同大学大学院で修士論文「PFI 事業の VFM(バリュー・フォー・マネー)の信頼性評価」を完成させました。建設の現場を見てきた私が、今度は経済と経営の視点から社会インフラを問い直す。まさに「剣を磨く」ように、自らの思考を鍛え直した瞬間でした。
平成 20 年には、有限会社ケンテックスジャパン一級建築士鑑定事務所を設立しました。さらに平成27 年には広島県知事より「経営革新計画認定」を受け、社会起業家としての第一歩を踏み出しました。建築、環境、経営――この三つを柱としたコンサルティング業務は、私にとって「新しい武器」となりました。現場で培った経験、専門知識、そして人とのつながり。それらを駆使して社会に役立つ仕事をすることは、単なる職業を超え「使命」に近づく実感がありました。 もちろん、順風満帆ではありません。
平成 25 年、経済産業省の「中小企業経営支援専門家」として認定を受け、さらに活動の場が広がった矢先、大病に見舞われました。命の有限性を突きつけられた瞬間でした。しかし、その苦難こそが、私にとって「再生」の契機になったのです。病を経て見えたのは、「人は一人では生きられない」という当たり前の事実。そして、支えてくれる家族や仲間、信頼して仕事を任せてくれる。
人々の存在が、どれほど自分を生かしてきたかという真実でした。 ここで改めて浮かび上がるのが、「剣の道は人の道」という武蔵の言葉です。
どれほどAI が進化しようとも、どれほどデジタル技術が社会を変革しようとも、最後に人間の力を決めるのは「信頼関係の積み重ね」なのです。
AI は合理的な判断や膨大なデータ処理を担うことはできます。しかし、人の心を癒し、人と人をつなぎ、共に未来を築くための信頼は、決して AI には代替で
きません。だからこそ私は、この自叙伝を単なる履歴の記録としてではなく、「人の道」を探し続けた
歩みとしてまとめました。
建設の現場で学んだこと、経営と経済を再学習したこと、社会起業家として挑んだこと。すべての脱皮は「人との出会い」「人の支え」によって可能になったものです。
本書は、私と同じように人生の岐路に立つ方々に伝えたい思いから生まれました。
「もう歳だから」「今さら遅い」と諦める必要はありません。何歳からでも人は変われる。挑戦はできる。人生を再構築することは可能です。そしてその挑戦は、自分だけでなく、必ず誰かの役に立ちます。 武蔵が剣を通じて「人の道」を探求したように、私もまた、建築と経営、そして社会貢献を通じて「人の道」を模索してきました。これから先の社会においては、AI があらゆる領域に浸透していくでしょう。けれども、だからこそ人間にしかできない「信頼の力」を磨き続けることが、真の意味で未来を切り拓くことになるのだと確信しています。
本書を手に取ってくださった皆さまに、私の軌跡が少しでも勇気や気づきとなり、共に「人の道」を考えるきっかけになれば、これ以上の喜びはありません。
そして私の人生の旅を共に歩んでいただき「これからの自分をどう生きるか」を考える一つのきっかけとなれば幸いです。
第一章では、私が建築技術者を志した原点と、若き日の最初の「脱皮」について語ります。
【喜寿記念自叙伝 】技術と信頼性の道を歩む
【この自叙伝の概要】
私は建築技術者として、大手建設会社での現場管理からPFI事業への挑戦、会社設立、そして経済産業省専門家として、半世紀以上にわたり建設業界に携わってまいりました。
喜寿を迎えるにあたり、これまで支えてくださったすべての方々への感謝を込めて、この自叙伝を執筆いたしました。
本書は「五つの脱皮」をテーマに、技術者としての成長、学び直しと自己革新、病との向き合い、そして建設業界の未来への提言を綴っています。
【主な内容】
・建築技術者を志した原点と現場で培った統率力
・経営・経済の再学習とPFI事業への挑戦
・環境・建設・経営の三位一体を極めた専門性
・病を乗り越えて再び歩き出した人生の転機
・建設業の未来、BIM、AI、脱炭素への提言
人生には様々な試練がありましたが、「信頼」を礎に、常に学び、脱皮し続けることで新たな道を切り拓いてまいりました。
この記録が、建設業界で働く方々、人生の転機を迎えている方々、そしてこれからの時代を生きる若い世代の何かのヒントになれば幸いです。
⭕️【目次】
まえがき 信頼を礎に、人生を編み直すということ
第一部|技術者としての原点と形成
第1章 建築技術者を志した原点――五つの脱皮への第一歩
第2章 大手建設会社で鍛えたプロジェクト管理力
第二部|学び直しと自己革新
第3章 経営と経済の再学習――PFI事業への挑戦と修士論文完成
第4章 会社設立と社会起業家への道
第三部|専門性と社会的信頼
第5章 環境・建設・経営――三位一体を極めるプロフェッショナルの魅力
第6章 経済産業省専門家としての歩み
第四部|試練と人生の転機
第7章 病と向き合い、再び歩き出す
第8章 心に刻まれた人生ベスト3
第五部|未来への責任と提言
第9章 建設業の未来とAIの可能性
第10章 BIMがもたらす現場の進化
第11章 PFI事業と社会的使命
第12章 地方創生と脱炭素の架け橋
あとがき 脱皮と信頼の道を歩んで
追章 記憶と暮らしの再生――AIとともに歩む日常の未来
目次詳細は、本文の形にて後日投稿致します。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2025年12月3日水曜日
日本カーボンニュートラル(2050年)に向けたロードマップについて考えてみませんか❓
⭕️1. 現況の整理(その①)
はじめに
地球温暖化の要因(科学的根拠)にて異常気象の気候変動が止まりません‼️高水温及び高塩分生ガキ大量死による日本の食文化にも影響を生じています。そこで、地球温暖化の要因である二酸化炭素削減プロセスによりカーボンニュートラルについて考えて見ました。
日本の総発電電力量に占める再生可能エネルギー比率は 約26.7%(太陽光11.4%、風力・その他可変再エネ12.6%)で、依然として化石燃料火力への依存が約70%と高い。
2050年にカーボンニュートラルを達成するためには、再エネ比率を 65〜75% まで引き上げ、化石燃料依存を 5〜10% にまで削減する必要がある。
課題として、再エネの変動性、火力依存、異なる周波数(50Hz/60Hz)、輸入燃料依存、制度・技術整備の遅れが挙げられる。
年 再エネ比率 非化石安定電源比率 火力比率 コメント
2024 26.7% ~5–6% ~70% 現状、化石燃料依存が高い
2030 40–45% 20–25% 35–40% 再エネ拡大+低炭素火力導入開始
2040 55–60% 25–30% 15–20% 再エネ主力化、火力縮小開始
2050 65–75% 25–30% 5–10% 火力ほぼ脱炭素化、安定電源で需給安定
⭕️2. 新技術・政策の導入(その②)
基本戦略
再生可能エネルギー拡大+蓄電・スマートグリッド・AI制御による変動吸収
原子力・低炭素火力(CCS・水素混焼)の活用による安定電源確保
CCS/DAC/BECCSによる残余排出除去
需要側省エネ・電化・AI制御による消費抑制と需給平準化
排出権取引、炭素価格制度、再エネ導入インセンティブによる経済的誘導
数値モデルによるポートフォリオ
年 発電電力量 (TWh) 再エネ比率 再エネ電力量 非化石安定電源比率 火力比率
2030 1,050 40–45% 420–475 20–25% 35–40%
2040 1,200 55–60% 660–720 25–30% 15–20%
2050 1,350 65–75% 845–1,050 25–30% 5–10%
技術・制度の具体的効果
技術/制度 効果
再エネ+蓄電+スマートグリッド+AI 再エネ変動吸収・需給平準化。年間 50–100 TWh 改善可能
原子力・低炭素火力 火力依存削減。2030年でCO₂排出20–30%減、2050年で80–90%減
CCS/DAC/BECCS 残余排出50–100 MtCO₂除去可能、ネットゼロ実現
排出権取引 経済インセンティブ、削減コスト最適化(国内外クレジット活用)
省エネ・電化 電力需要削減5–10%、需給平準化効果あり
異なる周波数対応・広域連系 再エネ導入量を年間数十TWh増加、電力安定性確保
信頼性の根拠
再エネコスト低下(太陽光・洋上風 LCOE 86–110 USD/MWh)
AI・スマートグリッド実証でピーク削減・需給平準化確認済み
排出権取引制度の国内実施例あり(東京都・埼玉県)
CCS/DAC/水素技術は実証段階、商業規模化可能
東西周波数の統合・HVDC・インバータ制御技術で安定供給可能
3. 全国へのメッセージ
日本は、再生可能エネルギー拡大、蓄電・スマートグリッド・AI制御、低炭素火力、CCS/DAC、排出権取引など、現実に存在する技術と制度を組み合わせることで、2050年までにカーボンニュートラルを達成可能です。
しかし、この実現には、自治体・企業・国民の協力と理解が不可欠です。再エネ設備導入、省エネ機器利用、EV・ヒートポンプ採用、排出権取引の活用など、個々の行動が積み重なり、持続可能で安全な電力社会を形成します。
この提案は、現況数値・技術実績・制度枠組みに基づいた 実行可能で合理的なロードマップ です。日本がカーボンニュートラル社会へ前進するため、共に取り組むことをお願いします。
2013年の基準値(既存データベースからの近似)
残念ながら、2024年時点で入手可能な公開資料では「2013年の発電量構成の詳細(再エネ比率/火力比率など)」を、公表された継続可能なソースとして直近見つけることは難しかったため、以下は 概算/補助値として扱います(強く“信頼性確保”とは言えません)。
日本全体の発電総量はこの10〜20年間でおおよそ 1,000 TWh 前後とされる年が多く、2013年もこのレンジに近かったと推定されます。
多くの分析で、2010年代前半には再生可能エネルギー比率は 10%台とされることが多いため、再エネ比率 ≈11〜15%、残りを火力および原子力などが占めていた可能性が高い。ただし明示統計を現在確認できていないため、精度は限定的。
⚠ このため、2013年は「基準値(ラフな起点)」として用いつつ、将来予測や政策提案の主軸は「2024年実績 → 2030/2050想定」の流れに据えるのが、比較的妥当です。
🚀 将来予測モデル(2030年/2050年) — ポートフォリオと電力量内訳(数値モデル案)
以下は、現況データと技術・政策前提をもとにした「将来シナリオ(中期 2030/長期 2050)」の数値モデル案です。
年 総発電電力量想定 (TWh) 再生可能エネルギー比率 再エネ電力量 (TWh) 非化石安定電源比率* 火力比率 火力以外電力量 (TWh) コメント
2024(実績) 約 987.7 TWh
経済産業省
+1
約 26.7%
ISEP 環境エネルギー政策研究所
約 265 TWh 約 8–9%(原子力含む)
経済産業省
+1
約 65% 約 345 TWh(再エネ+非化石) 現況のポートフォリオ
2030(モデル) 1,050 TWh 40–45% 420–475 TWh 20–25% 35–40% 約 630–700 TWh 再エネ拡大 + 低炭素火力/安定電源併用
2050(目標モデル) 1,300 TWh (またはそれ以上) 65–75% 845–975 TWh 25–30% 5–10% 約 1,050–1,170 TWh 再エネ主体 + 非化石安定電源補完 + 火力最小化
*「非化石安定電源」は原子力や、水素/合成燃料火力(低炭素火力)、蓄電・バックアップ電源などを含む想定。
想定前提条件
再生可能エネルギー(太陽光、洋上風、水力、地熱、バイオマスなど)の大規模導入。
蓄電池、揚水、スマートグリッド、AI制御などによる需給調整機能の整備。
原子力の継続利用および必要に応じた新型炉(SMR 等)の採用。
火力は段階的に縮小、水素・合成燃料または CCS 火力に転換。
需要側の電化と省エネ、効率化により、電力量増加を抑制または平準化。
⚠ モデルの限界と留意点(信頼性の観点から)
2013年の明確な統計的電源構成データが、この時点で確認できなかったため、過去比による定量比較には限界があります。
2030/2050年はあくまで「モデル想定」であり、技術進展、政策採用、社会の受容、コスト動向、需給変動など多くの不確定要素に依存します。
特に再エネの大量導入には、送電網整備、蓄電・系統安定化インフラ、コスト低減、水素燃料・代替燃料のサプライチェーン構築など、多段階の前提条件があります。
将来の需要増(AIデータセンター、EV、電化産業の拡大など)をどの程度想定するかで、必要な発電量や構成比が大きく変わる可能性があります。
⭕️📝 結論 — 現状データ重視 + 将来モデル併用がバランスの良いアプローチ
2024年実績データ(再エネ比率、総発電量、非化石割合など)は 比較的信頼性が高く、公的統計にもとづくため、「現況把握」と「将来目標設定」の土台として妥当。
2030年/2050年の将来ポートフォリオはあくまでモデルだが、現実的な技術・制度前提を置くことで、「実行可能なロードマップ案」として提示可能。
このように、「確かな過去/現在データ」+「現実技術/制度前提の将来モデル」を併用することで、利害関係者への説得力ある提案書としての基礎が整う。
⭕️以上の提案背景から2013年〜2024年実績データ値から2030年、2050年ねパリ協定遵守すべき想定の電力及び電力使用量のポートフォリオを想定モデルとして作成して見ました。
2013年の基準値(既存データベースからの近似)
2024年時点で入手可能な公開資料では「2013年の発電量構成の詳細(再エネ比率/火力比率など)」を、公表された継続可能なソースとして直近見つけることは難しかったため、以下は 概算/補助値として扱います(強く“信頼性確保”とは言えません)。
日本全体の発電総量はこの10〜20年間でおおよそ 1,000 TWh 前後とされる年が多く、2013年もこのレンジに近かったと推定されます。
多くの分析で、2010年代前半には再生可能エネルギー比率は 10%台とされることが多いため、再エネ比率 ≈11〜15%、残りを火力および原子力などが占めていた可能性が高い。ただし明示統計を現在確認できていないため、精度は限定的。
⚠ このため、2013年は「基準値(ラフな起点)」として用いつつ、将来予測や政策提案の主軸は「2024年実績 → 2030/2050想定」の流れに据えるのが、比較的妥当です。
将来予測モデル(2030年/2050年) — ポートフォリオと電力量内訳(数値モデル案)
以下は、現況データと技術・政策前提をもとにした「将来シナリオ(中期 2030/長期 2050)」の数値モデル案です。
年 総発電電力量想定 (TWh) 再生可能エネルギー比率 再エネ電力量 (TWh) 非化石安定電源比率* 火力比率 火力以外電力量 (TWh) コメント
2024(実績) 約 987.7 TWh
経済産業省
+1
約 26.7%
ISEP 環境エネルギー政策研究所
約 265 TWh 約 8–9%(原子力含む)
経済産業省
+1
約 65% 約 345 TWh(再エネ+非化石) 現況のポートフォリオ
2030(モデル) 1,050 TWh 40–45% 420–475 TWh 20–25% 35–40% 約 630–700 TWh 再エネ拡大 + 低炭素火力/安定電源併用
2050(目標モデル) 1,300 TWh (またはそれ以上) 65–75% 845–975 TWh 25–30% 5–10% 約 1,050–1,170 TWh 再エネ主体 + 非化石安定電源補完 + 火力最小化
*「非化石安定電源」は原子力や、水素/合成燃料火力(低炭素火力)、蓄電・バックアップ電源などを含む想定。
想定前提条件
再生可能エネルギー(太陽光、洋上風、水力、地熱、バイオマスなど)の大規模導入。
蓄電池、揚水、スマートグリッド、AI制御などによる需給調整機能の整備。
原子力の継続利用および必要に応じた新型炉(SMR 等)の採用。
火力は段階的に縮小、水素・合成燃料または CCS 火力に転換。
需要側の電化と省エネ、効率化により、電力量増加を抑制または平準化。
⚠ モデルの限界と留意点(信頼性の観点から)
2013年の明確な統計的電源構成データが、この時点で確認できなかったため、過去比による定量比較には限界があります。
2030/2050年はあくまで「モデル想定」であり、技術進展、政策採用、社会の受容、コスト動向、需給変動など多くの不確定要素に依存します。
特に再エネの大量導入には、送電網整備、蓄電・系統安定化インフラ、コスト低減、水素燃料・代替燃料のサプライチェーン構築など、多段階の前提条件があります。
将来の需要増(AIデータセンター、EV、電化産業の拡大など)をどの程度想定するかで、必要な発電量や構成比が大きく変わる可能性があります。
📝 結論 — 現状データ重視 + 将来モデル併用がバランスの良いアプローチ
2024年実績データ(再エネ比率、総発電量、非化石割合など)は 比較的信頼性が高く、公的統計にもとづくため、「現況把握」と「将来目標設定」の土台として妥当。
2030年/2050年の将来ポートフォリオはあくまでモデルだが、現実的な技術・制度前提を置くことで、「実行可能なロードマップ案」として提示可能。
このように、「確かな過去/現在データ」+「現実技術/制度前提の将来モデル」を併用することで、利害関係者への説得力ある提案書としての基礎が整う。
⭕️以上日本2050年のカーボンニュートラル向けての構築政策を考えて見ました
2025年11月24日月曜日
建設施工管理デジタル化推進ガイドライン(最終版)
― 2DCAD活用からBIM連携、VR/AR遠隔施工管理まで ―
― 人手不足に最も効果のある「統合デジタル施工管理モデル」 ―
【第1章:2DCADデータ × 最適アプリ連携による現場デジタル化】
BIM導入前に、まず 2DCAD図面の“最大活用” により、現場のデジタル化基盤を整える。
これは 最小投資で最大の効果が出るステップ で、人手不足対策にも直結。
■ 1-1 2DCADデータを活用した最適アプリ体系(完成版)
業務領域 目的 主要アプリ 活用内容
総合仮設図 仮設計画の標準化 TRS II / Log Build 2D → 仮設3D化、重機動線、足場計画
重機計画 クレーン配置、安全性検証 e-yacho、TRS II 2D平面→動線・旋回範囲の可視化
品質管理 配筋精度・施工記録・残コン管理 Consite Pro、3D配筋X、SiteScope、Log Build、残コンアプリ 写真管理、構造検査、配筋3D化、残コン削減
原価管理 数量・原価の精度向上 ミヤシステムA 数量拾い、実行予算、出面管理
安全管理 危険箇所の可視化 e-yacho、TRS II KY活動、写真報告、危険動線分析
工程管理 進捗・日報自動化 ミヤシステムA、Consite Pro 工程連携、AI写真解析による進捗判断
■ 1-2 この段階で得られる“人手不足対策”効果
写真・検査・日報が 自動化 → 現場担当者の作業時間が大幅削減
3D配筋Xで配筋不整合を事前に発見 → 手戻りゼロ化・無駄作業減少
Consite Proで構造検査の 品質ばらつき解消
TRS II + e-yachoで 新人でも施工計画が理解しやすい現場 に変化
残コンアプリで 材料ロス削減 → 原価改善 + 余計な調整作業が消える
➡ 2DCAD+最適アプリ運用は、最もコスパが良い生産性向上策で、BIMへの第一歩。
【第2章:3種のBIMソフト連携による統合モデルの構築】
ここでは、ユーザーが求める “3種類のBIMソフト” の特性を踏まえた連携体系を提示。
■ 2-1 主要BIMソフト3種の特性
BIMソフト 特性 施工管理での強み
Revit(Autodesk) モデリング精度が高い、複合構造に強い、IFC連携良好 施工図との干渉チェック、配筋モデルとの同期に最適
Archicad(Graphisoft) 建築意匠の操作性が高い、モデル軽量、チームワーク優秀 施主説明・意匠調整の高速化、WEB BIM連携
Glodon GLOBE(GLODON) 積算・工程・数量算出に強い中国発BIM、施工寄りのBIM コンクリート数量・型枠・鉄筋数量算出、原価管理と相性抜群
■ 2-2 BIM×アプリの連携設計(完成版)
◎ A:Revit × 3D配筋X × Consite Pro
Revitで躯体モデル
3D配筋Xで配筋モデル化
Consite Proで構造検査連携
➡ 配筋手戻りゼロ、検査の品質均一化
◎ B:Archicad × TRS II × e-yacho
Archicadで仮設・意匠モデル
TRS IIで重機・仮設検証
e-yachoで現場配布
➡ 新人でも理解できる仮設3D化 → 安全教育の強化
◎ C:GLOBE × ミヤシステムA × 原価管理
GLOBEで数量拾い(鉄筋・型枠・コンクリート)
ミヤシステムAで実行予算に同期
➡ 数量精度UP → 原価ぶれのない施工管理
【第3章:アバター・メタバースVR/ARによる遠隔施工管理システム】
いよいよ最終段階。
ここまでの デジタルデータ(2DCAD→BIM→アプリ) を統合し、
遠隔施工管理システム を構築する。
■ 3-1 必要ハード
カテゴリ 推奨機材 役割
スマホ・タブレット iPad Pro / iPhone 16e 現場でBIM・配筋3D閲覧
VR機材 Meta Quest 3 / Apple Vision Pro(将来) メタバース内で建物をウォークスルー
AR機材 iPad LiDAR、Hololens 2 現場でAR重畳して確認
PC BIM対応GPU搭載PC モデル編集、遠隔会議表示
カメラ 360度カメラ / 4Kウェアラブル 遠隔現場監視
■ 3-2 必要ソフト
BIM(Revit / Archicad / GLOBE)
3Dビューア(BIM360、Twinmotion、Enscape)
遠隔管理(Log Build、SiteScope、Consite Pro)
VR/AR(Unity、ARKit、ARCore)
■ 3-3 インターネット環境
Starlink / 光回線(最低50Mbps)
Wi-Fi 6/6Eルーター
現場用5Gルーター(移動式基地局対応)
■ 3-4 遠隔施工管理の構築手順
STEP1:BIMモデルをクラウド共有
IFC又はRevitネイティブで共有
配筋3D、仮設3D、重機3Dを統合
STEP2:メタバース空間にBIMモデルを移植
Twinmotion / Unityでメタバース化
AIアバターが案内・指摘・教育
STEP3:現場カメラ映像をリアルタイム重畳
VR空間に現場映像を転送
管理者はどこでも現場に“立つ”ことができる
STEP4:AIによる施工順序・品質チェック
Consite Pro × VRモデル
写真解析で誤施工を自動検知
STEP5:遠隔指示・遠隔立会・検査記録化
メタバース内で指示→現場に即時反映
若手教育も自動化
【第4章:人手不足対策としての“圧倒的な効果”】
▶ ① 一人で現場2人分以上の管理が可能
写真・日報・配筋確認が自動化
遠隔監督で現場巡回不要
▶ ② 経験不足の若手でも即戦力に
VR/ARトレーニング
BIM内で順序・危険ポイントが100%理解
▶ ③ 手戻り・事故・残コンの削減
3D配筋X、Consite Pro、VRチェックの相乗効果
▶ ④ “標準化された施工管理” が組織に定着
誰がやっても品質が同じになる
【最終総括:建設業デジタル化の完成モデル】
本ガイドラインにより、
2DCAD → アプリ連携 → BIM → VR/AR → 遠隔施工管理
という一連のデータ活用フローが完成する。
⭐ 建設施工管理者へ贈るメッセージ(最重要)
建設業の生産性は、あなたの手で新しい時代に入ります。
2DCADデータの最大活用から始まり、
BIM・アプリ・VR/ARの統合により、
現場は「見える化」から「遠隔管理」へ進化します。
これは熟練者不足、若手育成、手戻り、事故、残業といった
建設現場の課題をすべて解決する唯一の方法です。
デジタルが道具となり、施工管理者は創造的な仕事へ戻る。
建設施工管理の現場が、この新しい建設業の標準になる。
備考
今迄の投稿内容のBIM及びアプリの機能については、個人的な考え方となります。最適選択は、各会社の事業仕組みに合ったBIM及びアプリの選択が望ましい。
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