2024年11月21日木曜日
わが町が2050年に向けて、「ゼロカーボンシティ」を実現するためには
わが町が2050年に向けて、「ゼロカーボンシティ」を実現するためには、市民、事業者、行政が一体となって取り組むことが大切です。地産地消の自然エネルギーの利活用を推進し、持続可能な地域社会の実現を目指した提案を致します。
提案書
1. はじめに
廿日市市は、2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」を目指しています。この目標を達成するためには、地産地消エネルギーの利活用が不可欠です。本提案書では、現況の電力消費状況とCO2排出量を踏まえ、自然エネルギーを活用した地産地消エネルギー戦略を提案します。
2. 現況の電力消費状況とCO2排出量
廿日市市の年間電力消費量は約500GWhと推定されています。このうち、家庭部門が約40%、商業・産業部門が約60%を占めています。さらに、廿日市市の年間CO2排出量は約1,415千t-CO2です。これは日本全体の排出量の約0.13%に相当します。
3. 自然エネルギーの利活用戦略
3.1 太陽光発電の推進
* 住宅用太陽光発電: 市内の住宅に太陽光パネルを設置し、家庭での電力自給を促進します。これにより、家庭部門の電力消費の一部を賄うことができます。
* 公共施設への導入: 学校や市役所などの公共施設に太陽光発電システムを導入し、施設の電力を自給します。
3.2 バイオマス発電の活用
* 廃棄物のエネルギー化: 廿日市市エネルギークリーンセンターでは、ごみの焼却熱を利用して発電を行っています。このシステムを拡充し、さらなるエネルギー自給を図ります。
3.3 小水力発電の導入
* 河川の活用: 市内の河川を利用した小水力発電を導入し、地域の電力供給を補完します。
4. 具体的な施策
4.1 インセンティブの提供
* 補助金制度: 太陽光発電システムやバイオマス発電設備の導入に対する補助金を提供し、市民や事業者の導入を促進します。
* 税制優遇: 自然エネルギー設備を導入した家庭や企業に対して、税制優遇措置を講じます。
4.2 教育・啓発活動
* 市民向けセミナー: 自然エネルギーの利活用に関するセミナーを開催し、市民の理解と協力を得ます。
* 学校教育: 小中学校のカリキュラムに自然エネルギー教育を取り入れ、次世代の意識向上を図ります。
4.3 地域連携の強化
* 地域企業との協力: 地元企業と連携し、自然エネルギーの導入を共同で推進します。
* 広域連携: 近隣自治体と協力し、広域的なエネルギー自給体制を構築します。
5. 数量検証と期待される効果
5.1 必要な自然エネルギーの電力量
廿日市市の年間電力消費量500GWhを自然エネルギーで賄うためには、平均して約57,077kWの電力が必要です。
5.2 CO2排出量の削減効果
自然エネルギーの導入により、年間約1,415千t-CO2の排出量を削減することが可能です。具体的には、以下のような効果が期待されます。
* 太陽光発電: 年間約200GWhの電力を供給し、約400千t-CO2の削減。
* バイオマス発電: 年間約100GWhの電力を供給し、約200千t-CO2の削減。
* 小水力発電: 年間約50GWhの電力を供給し、約100千t-CO2の削減。
これらの施策を組み合わせることで、廿日市市の電力消費を自然エネルギーで賄い、ゼロカーボンシティの実現に近づけることができます。
6. 廿日市市の位置づけとゼロカーボンシティの必要性
廿日市市のGTPは日本全体のGDPの約0.055%に相当し、CO2排出量は日本全体の約0.13%を占めています。このことから、廿日市市は相対的に高いCO2排出量を持っていることがわかります。全国的に見ても、廿日市市がゼロカーボンシティを目指すことは重要です。
事業者、市民、自治体の一体化した取り組み
* 事業者の役割:
* 省エネ技術の導入や再生可能エネルギーの活用を推進し、企業活動におけるCO2排出量を削減します。
* 環境に配慮した製品やサービスの提供を通じて、地域全体の持続可能性を高めます。
* 市民の役割:
* 日常生活での省エネ行動(例:エコ家電の使用、公共交通機関の利用)を実践し、家庭からのCO2排出量を削減します。
* 地域の環境活動に積極的に参加し、環境意識を高めます。
* 自治体の役割:
* 再生可能エネルギーの導入を支援し、地域全体のエネルギー自給率を向上させます。
* 環境教育や啓発活動を通じて、市民や事業者の協力を得ます。
ゼロカーボンシティの必要性
ゼロカーボンシティを実現することは、気候変動の影響を軽減し、持続可能な社会を築くために不可欠です。温室効果ガスの削減は、異常気象の頻発や海面上昇などのリスクを減らし、地域の安全と健康を守ることにつながります。また、再生可能エネルギーの導入は、地域経済の活性化や新たな雇用の創出にも寄与します。
7. 結び
廿日市市が「ゼロカーボンシティ」を実現するためには、市民、事業者、行政が一体となって取り組むことが必要です。本提案書に基づき、自然エネルギーの利活用を推進し、持続可能な地域社会の実現を目指しましょう。
参考資料
: 廿日市市統計書 : 広島県エネルギー消費量データベース : 環境省 自治体排出量カルテ : 廿日市市地球温暖化対策実行計画 : 廿日市市エネルギークリーンセンター
2024年10月30日水曜日
わが町の未来を築くための包括的市政政策
目標設定
わが町を移住・定住の魅力的な都市にするために、現況のインフラ確認と行政まちづくり総合計画書資料等を参考に、以下の目標を設定してみました。
1.教育政策、2.観光政策、3.福祉医療介護、4.環境政策
1. 住みやすい環境の整備: 子育て世代や高齢者が安心して暮らせる住環境を提供します。
2. 教育と福祉の充実: 高品質な教育と医療・福祉サービスを提供し、全世代が安心して暮らせる環境を整えます。
3. デジタル化とスマートシティの推進: 最新のICT技術を活用し、便利で効率的な都市機能を実現します。
4. 持続可能な観光と経済の活性化: 環境に優しい観光政策と地域経済の活性化を図ります。
1. 教育政策
1️⃣地域全体で子どもたちを支える仕組みづくり
* コミュニティ・スクールの推進: 地域住民や保護者が学校運営に参加し、地域全体で子どもたちの成長を支える体制を強化します。
* 放課後プログラムの充実: 学校外での学びや体験活動を提供し、子どもたちの多様な興味や才能を伸ばす機会を増やします。
2️⃣ICT教育の推進
* デジタル教科書とオンライン学習: 最新のICT技術を活用し、デジタル教科書やオンライン学習プラットフォームを導入します。
* プログラミング教育の強化: 小中学校でのプログラミング教育を充実させ、未来のIT人材を育成します。
* サイバー大学の構築: 廿日市市にサイバー大学を設立し、オンラインで高度なICT教育を提供します。これにより、地域内外からの学生を受け入れ、デジタル人材の育成を強化します。
3️⃣ファイナンス教育の導入
* 金融リテラシーの向上: 小中学校のカリキュラムにファイナンス教育を導入し、子どもたちにお金の管理や投資の基本を教えます。
* 実践的な経済教育: 地元企業や金融機関と連携し、実践的な経済教育プログラムを提供します。
4️⃣脱炭素社会構築への環境教育
* 環境保護の重要性を教えるプログラム: 学校での環境教育を強化し、子どもたちに脱炭素社会の重要性を教えます。
* 地域全体での環境活動: 地域住民が参加できる環境保護活動を推進し、地域全体で環境意識を高めます。
*
5️⃣18歳未満の学費無償化を近年中に目指す。
2. 観光政策
1️⃣宮島の魅力発信とエコツーリズムの推進
* 厳島神社の保全とプロモーション: 世界遺産である厳島神社の保全活動を強化し、国内外にその魅力を発信します。
* エコツーリズムの推進: 瀬戸内海や弥山の自然を活かしたエコツーリズムを推進し、持続可能な観光を実現します。
2️⃣観光インフラの整備
* 交通アクセスの改善: 宮島へのアクセスを改善し、観光客の利便性を向上させます。
* 観光案内所の充実: 多言語対応の観光案内所を増設し、観光客に対するサービスを向上させます。
3️⃣観光国際都市としての再生
* 無料Wi-Fi設備の完備: 市内の主要観光地や公共施設に無料Wi-Fiを完備し、観光客の利便性を向上させます。
* 外国人向けアプリサービスの提供: 宮島ARガイドアプリなど、外国人観光客向けの多言語対応アプリを提供し、観光情報やルート案内をサポートします。
4️⃣高齢者に優しい観光政策
* 宮島駅からの観光バス実証実験: 宮島駅から主要観光地への観光バスの実証実験を実施し、観光客の利便性を向上させます。
* 無料車椅子および電動車椅子の貸与: 高齢者や障害者向けに無料で車椅子や電動車椅子を貸与し、観光地での移動をサポートします。
* 観光案内所の更なる整備
3. 福祉医療介護政策
1️⃣医療無償化の推進
* 子ども医療費の無償化: 18歳までの子ども医療費を無償化し、子育て世代の経済的負担を軽減します。
* 高齢者医療の充実: 高齢者向けの医療サービスを充実させ、安心して暮らせる環境を整えます。
2️⃣在宅医療・介護の推進
* 在宅医療・介護連携の強化: 医療機関と介護施設の連携を強化し、在宅医療・介護サービスの質を向上させます。
* 地域包括ケアシステムの構築: 地域全体で高齢者を支える包括ケアシステムを構築し、住み慣れた地域で安心して暮らせる環境を提供します。
3️⃣看護大学とリハビリ施設の活用
* 日本赤十字広島看護大学の活用: 地域医療に貢献する看護師や医療従事者の育成を強化し、地域医療や福祉に関する研究を推進します。
* アマノリハビリテーション病院の活用: リハビリテーションサービスを充実させ、高齢者や障害者の自立支援を強化します。
* その他リハビリステーションが各所に整備されている。
4️⃣その他のリハビリ施設の実例
* ココファン廿日市: サービス付き高齢者向け住宅で、リハビリや生活支援サービスが充実しています。
*
* グッドタイムホーム・介護付き有料老人ホームで、リハビリやアクティビティが豊富に提供されています。
*
* 愛の家グループホーム認知症の方が少人数で共同生活を送る施設で、リハビリや生活支援が行われています。
*
* べにまんさくの里: 介護老人保健施設で、心身の自立を支援するリハビリサービスが提供されています。
* 高齢者には、優しい豊かなリハビリステーション及び医療施設が、各地にバランス良く多く整備されています。
4. 環境政策
環境と観光融合による環境負荷削減と経済成長の両立、医療人命救助と安全災害に強い都市の構築を目指す。
1️⃣ゼロカーボンシティの推進
* 再生可能エネルギーの導入: 太陽光、ペロブスカイト、人工石油、森林整備などの再生可能エネルギーを積極的に導入し、温室効果ガスの排出削減を目指します。
* エコツーリズムの推進: 自然環境を活かした観光プログラムを提供し、環境保護と観光振興を両立させます。
2️⃣環境教育の推進
* 学校での環境教育: 子どもたちに環境保護の重要性を教えるプログラムを導入し、次世代の環境リーダーを育成します。
* 地域全体での環境活動: 地域住民が参加できる環境保護活動を推進し、脱炭素社会構築を目指す。
3️⃣地域経済の活性化
* スタートアップ支援: 地元企業やスタートアップ企業への支援を強化し、雇用機会を創出します。
* 観光産業の振興: 宮島を中心とした観光資源を活用し、観光産業を振興します。
4️⃣デジタル化推進に向けた都市構築
スマートシティの推進
* デジタルインフラの整備: 高速インターネットや5G及び今後のiownネットワークの整備を進め、テレワークやリモート学習を支援し、省エネ効果による、炭酸ガス削減の脱炭素社会構築を目指す。
* スマート公共交通: AIを活用した公共交通システムを導入し、交通の利便性と効率性を向上させる。
5️⃣健康都市の実現
* 健康増進プログラム: 市民の健康をサポートするためのフィットネスプログラムや健康診断の充実を図ります。
* ウォーカブルシティ: 歩行者優先の街づくりを進め、健康的な生活環境を提供します。
6️⃣文化・芸術の振興
* アートイベントの開催: 地元アーティストや国際的なアーティストを招いたアートイベントを定期的に開催し、文化的な魅力を高めます。
* 文化施設の充実: 美術館や博物館の充実を図り、地域の歴史や文化を発信します。
7️⃣環境に優しい都市づくり
* グリーンインフラの整備: 公園や緑地の整備を進め、自然と共生する都市環境を提供します。
* 再生可能エネルギーの導入: 太陽光発電、ペロブスカイト、人工石油、バイオマス、森林整備などの再生可能エネルギーの自然エネルギーを積極的に導入し、パリ協定遵守行動にて、地域脱炭素社会を目指します。
8️⃣地域経済の活性化
* スタートアップ支援: 地元企業やスタートアップ企業への支援を強化し、雇用機会を創出します。
* 観光産業の振興: 宮島を中心とした観光資源を活用し、観光産業を振興します。
9️⃣空飛ぶ自動車の利活用による観光政策との相乗効果。
•わが町での空飛ぶ自動車の所有により、広島駅からの離発着により、宮島観光案内の目玉とし、環境と観光融合で経済効果環境と経済両立、医療人命救助安全災害に強い都市の構築を目指す。
これらの提案を通じて、わが町は他都市からの移住・定住を促進し、魅力的な都市として発展することができます。市民や観光客にとって住みやすく、訪れたくなる街づくりを進めましょう‼️
以上
2024年10月18日金曜日
カーボンニュートラルな燃料に必要な人工石油と合成燃料の現況について考えてみませんか❓
2050年パリ協定カーボンニュートラル遵守に向けた施策とは❓その1
⭕️ 経済産業省は2023年6月に合成燃料(e-fuel)の商用化目標を2040年から2030年代前半に前倒しすることを明らかにし、2025年に製造を開始するというロードマップを示した。
* 合成燃料(e-fuel)はカーボンニュートラルな燃料
* 合成燃料(e-fuel)の4つのメリット
⭕️合成燃料の特徴とは❓
1. 原料:合成燃料は、工場や発電所から排出されるCO2と、水を電気分解して得られるH2を使って作られます。
2. 製造方法:CO2とH2を化学反応させて、炭化水素(ガソリンやディーゼルのような成分)を作ります。この方法は「フィッシャー・トロプシュ法」と呼ばれます。
3. 環境への影響:合成燃料は、CO2を再利用するため、燃焼しても新たなCO2を増やさない「カーボンニュートラル」な燃料とされています。
⭕️メリット
* 既存のインフラを利用可能:現在のガソリンスタンドやエンジンをそのまま使えるため、新しい設備を大規模に導入する必要がありません。
* クリーンな燃焼:硫黄や重金属が少ないため、燃焼時の排出物が少なく、環境に優しい。
⭕️デメリット
* コスト:製造コストが高く、現在のところ化石燃料よりも高価です。
* 効率:製造プロセスの効率がまだ改善の余地があります。
合成燃料は、特に航空機や大型車両など、電動化が難しい分野での利用が期待されています。これからの技術進歩で、より普及していく可能性があります。
2024年9月19日木曜日
日本エネルギー政策を考えて見ませんか❓
原子力発電廃炉後の炭酸ガスを排出しないエネルギー政策とは❓
国民の皆様へ
#環境カウセラー山田耕造は、2050年までにカーボンニュートラルを達成するための具体的な施策を提案致します。これは、パリ協定の目標を達成し、持続可能な未来を築くための重要なステップです。以下に、私たちのビジョンと取り組みをご紹介します。
1. 自然エネルギーの最大活用
私たちは、太陽光、風力、地熱、水力などの自然エネルギーを主力とし、再生可能エネルギーの割合を大幅に引き上げます。これにより、クリーンで持続可能なエネルギー供給を実現します。
日本の自然を生かしたソーラー、地熱、風力、水力、海流及び潮流にて十分賄え地産地消の自然エネルギーの更なる推進
2. 新技術の導入
* ペロブスカイト太陽電池: 高効率で低コストの次世代太陽電池を普及させます。
* 人工石油と藻類合成燃料: バイオ燃料の研究開発を進め、化石燃料に依存しないエネルギー源を確保します。
* CCS(炭素捕捉・貯留)およびDAC(直接空気捕捉): 二酸化炭素の排出を削減し、大気中のCO2を効果的に除去します。
* 核融合: 安全で無限のエネルギー源としての核融合技術の研究を推進します。
3. 省エネと効率化
* 省エネ技術の普及: 省エネ家電や高効率な産業機器の導入を促進し、省エネ法改正に基づくエネルギー消費を削減します。ZEH、ZEBの確立を目指す。
建物から排出される量は、全量の30〜40%と言われている
* スマートグリッドの構築: エネルギーの需給バランスを最適化し、無駄を減らします。再生可能エネルギーと蓄電池には必須技術
4. 蓄電池技術の強化
再生可能エネルギーの有効性を高めるために、大容量蓄電池の技術開発と導入を進めます。これにより、エネルギーの安定供給を確保し、ピーク時の電力需要にも対応します。
5. 周波数違いの対策
関西と関東の周波数違いを解消するためのインフラ整備を進め、全国的な電力の安定供給を実現します。これには、周波数変換設備の増設やスマートグリッド技術の導入が含まれます。
将来の技術革新に必要な高圧直流送電(HVDC)は、電気の送電を直流・高電圧で行うシステムで、直流電流は交流電流に比べて送電時の効率性が高く、電力ロスを少なくして、遠くまで送電可能となる。
6. これらの 3.4.5の技術の総括として、デジタル化の更なる推進させる
7. 排出権取引の強化
炭素税や排出権取引制度を導入し、企業の温室効果ガス排出削減を促進します。これにより、経済成長と環境保護を両立させます。
結論
私たちは、これらの取り組みを通じて、2050年までにカーボンニュートラルを達成し、持続可能な未来を実現することを目指しています。国民の皆様一人ひとりの協力が不可欠です。共に、日本の強味である自然エネルギーによるクリーンで豊かな未来を築く提案のご理解とご協力をお願い申し上げます。
その2数値目標
#パリ協定 2050年#カーボンニュートラル 達成に向けた提案書
地球温暖化における気候変動の異常気象は、地球上炭酸ガスの排出が要因であると科学的にほぼ確実視されています。
1. 現状の炭酸ガス排出量
* 2023年のCO2排出量: 約14億800万トン(14.08億トン)
2. 2050年までの削減目標
* 目標: 14億800万トンの炭酸ガス排出量を削減し、#カーボンニュートラル を達成する。
3. 削減ポートフォリオ
以下に、2050年までにカーボンニュートラルを達成するための削減ポートフォリオを示します。
⭕️再生可能エネルギー
* 太陽光・風力・水力: 再生可能エネルギーの普及により、エネルギーセクターでの炭酸ガス排出量を削減。
* 削減目標: 3.52億トン(全体の25%)
⭕️火力発電の水素・アルコール・バイオマス混焼
* 水素・アルコール・バイオマス混焼技術の導入: 火力発電における化石燃料の使用を低炭素燃料に置き換え、炭酸ガス排出を削減。
* 削減目標: 1.97億トン(全体の14%)
⭕️炭素ガスの保存・回収技術(CCS技術)
* カーボンキャプチャー・ストレージ(CCS)技術: 大規模な排出源からの炭酸ガスを回収し、地中に貯蔵することで削減。
* 削減目標: 2.54億トン(全体の18%)
⭕️人工石油の開発・普及
* 人工石油技術の導入: 化石燃料の代替として炭酸ガスを排出しない燃料を開発し、交通や産業での排出を削減。
* 削減目標: 0.98億トン(全体の7%)
⭕️省エネ技術開発
* 高効率な省エネルギー技術の導入: 産業、住宅、交通などでのエネルギー消費を抑え、炭酸ガス排出を削減。
* 削減目標: 1.97億トン(全体の14%)
⭕️核融合エネルギー
* 核融合技術の実用化: 安定したクリーンエネルギーの供給を実現し、化石燃料からのエネルギー転換を推進。
* 削減目標: 0.98億トン(全体の7%)
⭕️建物関連のデジタル化
* BIM技術のデジタル化: 設計・施工・運用・廃棄の各段階で炭酸ガス排出を最適化し、建物関連の排出量を削減。
* 削減目標: 2.82億トン(全体の20%)
⭕️排出権取引
* 排出権取引制度の活用: 企業間での排出権の取引により、排出量を経済的に最適化し、炭酸ガス排出を削減。
* 削減目標: 0.84億トン(全体の6%)
⭕️森林保全
* 森林保全および植林活動: 森林の保護と拡大により、炭素ガス吸収を促進し、排出量を相殺。今年度より森林環境税を設定。
* 削減目標: 1.41億トン(全体の10%)
⭕️その他の削減手法
* 電動化やモビリティの高度化、循環型社会の推進: 電動車両の普及やリサイクルの強化により、CO2排出を削減。
* 削減目標: 1.27億トン(全体の9%)
4. 削減効果の合計
* 総削減量: 14.08億トン
* 削減目標達成: 14.08億トンのCO2削減により、2050年のカーボンニュートラルを達成。
5. 結論と今後の行動
本提案書で示した削減ポートフォリオに基づき、各技術分野における研究開発の推進、政策的支援、産業界との官民と国民の協力を強化することで、2050年のカーボンニュートラルを現実のものとすることが可能である。各セクターでの努力を一体化し、国を挙げて脱炭素社会の構築を進めていくことが重要である。
次回建物関連における炭酸ガスの排出量を考えてみませんか❓を掲載致します。
建物関連削減とは❓
建物関連におけるの炭酸ガス排出量を考えてみませんか❓
1. 建物関連の炭酸ガス排出量
建物関連(住宅や商業ビル、工場など)からの炭酸ガス排出量は、全体の炭素ガス排出量の約30~40%を占めるとされています。この割合を14億800万トンに適用すると、建物関連からの炭素ガス排出量は以下のように推定されます。
* 建物関連の炭素ガス排出量: 約4.2億トン~5.6億トン
この排出量には、建物の運用時のエネルギー使用による排出(電気、暖房、冷房など)や、建設や解体に伴う排出が含まれます。
2. BIM技術のデジタル化による削減効果
BIM(Building Information Modeling)技術のデジタル化は、建物のライフサイクル全体にわたって炭酸ガス排出を削減する可能性があります。以下の具体的な段階で削減効果が期待できます。
* 設計段階: エネルギー効率の高い建物設計を行い、運用時のエネルギー消費を削減することで、炭酸ガス排出量を削減します。設計最適化により、全体の炭酸ガス排出量を約10~20%削減可能です。
* 建設段階: 資材の選定や施工プロセスの最適化により、建設時の炭酸ガス排出量を削減します。この段階で約5~10%の削減が可能です。
* 運用段階: BIMを用いたエネルギー管理システムによって、運用時のエネルギー使用を効率化し、長期的に炭酸ガス排出を削減します。運用段階での削減効果は約20~30%と見込まれます。
* 解体・廃棄段階: 資源の再利用や廃棄物の最適管理により、解体時の炭酸ガス排出量をさらに5~10%削減できる可能性があります。
3. 総合的な削減効果の見積もり
BIM技術のデジタル化により、建物関連の炭酸ガス排出量を総合的に約30~50%削減できると考えられます。具体的には以下の通りです。
* 削減前の炭酸ガス排出量: 約4.2億トン~5.6億トン
* 削減率: 約30~50%
* 削減後の炭酸ガス排出量: 約2.1億トン~2.8億トン(削減効果: 約2.1億トン~2.8億トン)
4. 日本全体への影響
日本全体の炭酸ガス排出量に対しては、BIM技術のデジタル化により、全体の約15~20%程度の削減が期待できます。これは、日本が脱炭素社会を目指す上で、非常に重要なステップとなります。
結論
既存の建物の更新を含めたBIM技術のデジタル化は、日本の炭素ガス排出削減において大きな役割を果たし、建物関連の排出量を最大で約50%削減する可能性があります。この技術の普及と活用は、持続可能な未来を築くための鍵となるでしょう。
2024年9月13日金曜日
スマートグリッドと蓄電池とのデータセンターシステム
提案書:
スマートグリッドと蓄電池データセンターによる省エネとJクレジット活用の仕組み
1. 目的
この提案書は、スマートグリッド技術と蓄電池を活用してデータセンターを運営する新しい省エネシステムについて、簡単かつ具体的な説明を行うことを目的としています。また、このシステムによるCO2削減効果をJクレジットとして活用し、事業の収益性を高める仕組みについても解説します。
2. スマートグリッドと蓄電池データセンターの連携
2.1 スマートグリッドとは?
スマートグリッドとは、電力の需要と供給を最適に管理するための「賢い電力網」のことです。これは、電力を使う時間帯や量を自動的に調整し、無駄を減らす仕組みです。例えば、昼間に太陽光発電で電気をたくさん作ったけれど、すぐに使い切れない場合、その電力を蓄電池に貯めておき、夜間や電力の需要が高いときに使うことができます。
2.2 蓄電池データセンターの役割
データセンターは、大量の電力を消費する設備ですが、このシステムに蓄電池を組み込むことで、以下のように省エネを実現します。
* ピークシフト:電力の使用が集中する時間帯(例えば昼間)には、電力会社からの電気をあまり使わず、蓄電池に貯めた電気を使います。これにより、電力使用のピークを避け、電力網全体の負担を軽減します。
* 再生可能エネルギーの活用:太陽光や風力で発電した再生可能エネルギーを効率よく使うため、蓄電池に貯めてデータセンターの運用に活用します。これにより、化石燃料に頼らないクリーンな電力を使うことができます。
3. 具体例で考える省エネ効果
3.1 具体例:昼間の太陽光発電の活用
例えば、ある地域で晴れた昼間に多くの太陽光発電が行われたとします。このとき、通常なら余った電気は無駄になってしまいますが、蓄電池に貯めることで、夜間や曇りの日にその電気を使うことができます。これにより、全体の電力消費量が抑えられ、省エネが実現します。
3.2 具体例:電力需要のピーク管理
夏の暑い日、エアコンの使用が増えて電力の需要が急増することがあります。このとき、スマートグリッドが蓄電池から電力を供給することで、需要が集中する時間帯の電力使用を減らし、電力網の安定を保ちます。これにより、余分な発電所を稼働させる必要がなくなり、CO2排出量の削減にもつながります。
4. Jクレジットの活用
4.1 Jクレジットとは?
Jクレジットは、再生可能エネルギーの活用や省エネ活動によって削減されたCO2の量を「クレジット」として数値化し、売買できる制度です。このクレジットを活用することで、電力会社はCO2削減の成果を直接的に収益化することができます。
4.2 クレジットの活用例
データセンターでスマートグリッドと蓄電池を活用することで、年間に削減できるCO2の量を測定します。この削減量をクレジットとして認証し、市場で売却することで、追加の収益を得ることができます。この収益は、電力料金の引き下げや、さらに省エネ設備を導入するための投資に充てることができます。
5. まとめと利点
* 省エネ効果:スマートグリッドと蓄電池の連携により、効率的な電力使用が可能となり、エネルギーの無駄を大幅に削減できます。
* CO2削減:再生可能エネルギーの有効活用とピークシフトにより、化石燃料の使用を抑え、CO2排出量を削減します。
* 収益化:Jクレジット制度を活用することで、削減したCO2をクレジットとして売却し、追加の収益を得ることができます。
この提案は、単に省エネを図るだけでなく、環境にやさしいエネルギーの活用と、経済的利益の両方を実現するものであり、将来的にも持続可能なモデルとして期待されています。利害関係者の皆様にとっても、理解しやすく、魅力的な提案であると考えます。
2024年9月8日日曜日
人手不足対策、デジタル化のエース手法建設遠隔施工管理とは❓
概要
iPhone LiDAR(iPhone 12pro以上の機種以後の製品)とHoloLens 2(仮想世界と現実世界の融合を可能にするデバイスヘッドマウントディスプレイ)とのハード組み合わせにより、BIMデータを活用することで、効率的な遠隔施工管理が可能となります。適切なハードウェアとソフトウェア、さらに安定したインターネット環境を整えることで、現場作業の効率化とコスト削減が期待できます。
ハード、ソフト、インターネット環境、その他のシステムの仕組みとは❓
⭕️遠隔施工管理に必要な要素
ハードウェア
モバイルデバイス: iPhone、Androidスマートフォン、タブレットなど。LiDAR搭載モデルであれば、高精度の3Dデータ取得が可能。
ウェアラブルデバイス: HoloLens 2などのMRデバイス。現場の状況をリアルタイムに共有し、遠隔での指示や確認を可能にする。
ドローン: 上空からの撮影により、大規模な構造物の状況を把握。
センサー: 温度、湿度、振動などを計測し、施工状況をモニタリング。
ソフトウェア
3Dモデリングソフトウェア: Revit、AutoCADなど。BIMモデルの作成や編集、シミュレーションを行う。
点群処理ソフトウェア: 点群データを処理し、3Dモデルに変換。
AR/VRプラットフォーム: HoloLens 2などのデバイスと連携し、現場の状況を仮想空間上に再現。
Unity:2Dや3Dのゲームを開発できる統合開発環境(AR/VR、MRプラットフォーム)
プロジェクト管理ツール: Asana、Trelloなど。タスク管理、進捗管理、コミュニケーションを円滑化する。
インターネット環境
高速・安定なネットワーク: 大容量のデータをリアルタイムでやり取りするため、高速かつ安定したインターネット環境が必須。
セキュリティ対策: 重要なデータを取り扱うため、セキュリティ対策を徹底する。
その他
クラウドストレージ: 大量のデータを保存し、共有するためのクラウドストレージサービス。ハード上での情報共有
コミュニケーションツール: Zoom、Teams、Slackなど。遠隔地にいるメンバーとのコミュニケーションを円滑にする。
2024年9月1日日曜日
三井物産環境基金ベトナム環境保全事業
12年間経過しました。
三井物産環境基金によるベトナム国での「砂漠化防止及び環境保全」を重視した
「ナンヨウアブラギリの植林と貧困層の軽減」事業は、三年間昨年の末終了いたしました。①アンジャン大学との共同実証実験 ②現地農民との植裁訓練 ③収穫調査 ④種子からの搾油等を通じて大変意義のある事業であった。
今後地球温暖化対策に向けて、食料以外のバイオエタノール事業による実証実験で、得たデータをもとに、①ベトナム政府へのCDM事業の理解②事業資金の企業連携 ③現地農民の技術的人材育成 ④さらなる収穫アップへ向けて、堆肥作りと市場性の理解等、課題が難積しているが、この体験により、国際的社会貢献事業の視点で、さらなる貢献を模索していきたい。
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