2024年3月15日金曜日
建設現場のデジタル化:ハード編
前回のソフトウェアに対して、2023年最新のおすすめハードウェアを紹介します。参考資料として活用してください。
建設現場のデジタル化は、人手不足や高齢化といった課題を解決するために、近年ますます重要になっています。2023年現在、建設現場で役立つ最新ハードウェアは、以下の通りです。
1、ドローン 2、3Dスキャナー 3. ウェアラブルデバイス
4.ロボット 5. その他のハードウェア
1. ドローン
概要
ドローンは、空から現場を撮影・測量できる小型無人航空機です。従来の人力による測量や撮影に比べ、安全性、効率性、高精度なデータ収集、測量コストの削減、進捗管理の効率化などのメリットがあります。
2023年のおすすめ製品
* DJI Mavic 3 Enterprise: 4/3インチCMOSカメラ搭載、最大56倍ハイブリッドズーム、熱画像カメラ搭載モデルも選択可能
* Skydio 2+: AI障害物回避機能、最大35分飛行時間、6K動画撮影
* Autel Robotics EVO II Pro 6K: 6K動画撮影、1インチCMOSセンサー搭載、最大30分飛行時間
2. 3Dスキャナー
概要
3Dスキャナーは、物体や空間を3Dデータとして計測できる機器です。従来の2D図面と比べ、より正確な情報収集、設計・施工の効率化、ミスやコストの削減、コミュニケーションの円滑化、VR/AR技術との連携などのメリットがあります。
2023年のおすすめ製品
* FARO Focus S 150: 高精度な3Dデータ取得、最大150mの計測範囲
* Leica RTC360: 高速で広範囲の3D計測、スキャンデータのリアルタイム処理
* Trimble X7: 現場での持ち運びに便利な小型軽量、高精度な3Dデータ取得
3. ウェアラブルデバイス
概要
ウェアラブルデバイスは、身に着けて使用できる機器です。建設現場では、作業者の安全確保や作業効率化のために活用されています。
2023年のおすすめ製品
* RealWear HMT-1Z1: タフな環境でも使用できるスマートグラス、音声認識機能、熱画像カメラ搭載
* Microsoft HoloLens 2: 高度なAR機能を備えたスマートグラス、ジェスチャー操作、空間マッピング
* Daqri Smart Helmet: 作業指示や安全情報を表示するヘルメット、周囲環境認識機能、ハンズフリー操作
4.ロボット
概要
ロボットは、建設現場における重労働や危険な作業を自動化するために導入されています。人手不足や高齢化が進む建設業界において、ロボットは労働環境の改善や生産性の向上に貢献することが期待されています。
2023年のおすすめ製品
* 清水建設: 資材搬送ロボット「Robo-Carrier」、全自動溶接ロボット「Robo-Welder」、3Dプリンティングロボット「RX-1」、トンネル掘削ロボット「Mole」、ドローン型検査ロボット「Skydio 2」、AI技術を活用した安全管理システム「S-FRAME」
* 大林組: 鉄筋組立ロボット「AI-鉄筋くん」、自動型コンクリート打設ロボット「AI-コンクリート打設くん」、トンネル掘削ロボット「DB-100」、3Dプリンティング技術を活用したコンクリート橋桁製作
* 鹿島建設: 災害対応ロボット「Guardian」、トンネル掘削ロボット「KR-1000」、3Dプリンティング技術を活用したコンクリート壁製作
5. その他のハードウェア
上記以外にも、建設現場では様々なハードウェアが活用されています。
* VR/AR技術: 安全教育、作業シミュレーション、遠隔操作、設計図の可視化
* IoTセンサー: 現場の状況をリアルタイムで収集、安全管理、設備管理、資材管理
* AI技術: データ分析、予測、画像認識、音声認識、自動運転
* iPhone LiDAR アプリの活用で、点群データから3D化し、可視化する活用範囲は広い。
これらの技術は、建設現場の安全性と効率性をさらに向上させる可能性を秘めています。
導入のポイント
* 現場のニーズに合ったハードウェアを選ぶ
* 導入前に十分な検証を行う
* 導入後の運用方法を検討する
* セキュリティ対策を講じる
* 関係者への教育・訓練を行う
参考資料
* 建設業の情報化推進計画2020
* 建設DX推進ガイド
* 2023年 建設現場のデジタル化を支える最新技術10選
その他
* 上記はあくまでも例であり、具体的な活用方法は現場によって異なります。
* 導入前に、必ずデモ版などを試用し、現場に合致しているかどうかを確認することをおすすめします。
* 最新の製品情報は、各メーカーのウェブサイトなどで確認できます。
建設現場のデジタル化は、建設業界の未来を大きく変革する可能性を秘めています。
適切なハードウェアの選定と活用により、建設現場の安全性と効率性を向上させ、生産性の高い建設業を実現することができます。
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